
エクストラバージン・オリーブオイルと言うと、なんだか耳障りが良い感じで高級感があるというイメージがあると思いますが、一般的なオリーブオイルとは何が違うのでしょうか?
今回はそんなオリーブオイルの違いについて解説していきます。
エクストラバージンとは

現在日本で主に発売されているオリーブオイルには、「エクストラバージン」と「ピュア」の2種類があります。
この「エクストラバージン」というのは、オリーブオイルの等級を表すもので、上から順に1.エクストラバージン、2.バージン、3.ピュアと続きます。
エクストラバージン・オリーブオイルは、原料であるオリーブを絞ったそのままの状態で風味・香り・フルーティーさなどの基準をクリアしていると判断されたもので、化学的な処理が一切なされていないものを指します。いわゆる一級品といったところです。
「エクストラバージン」と「ピュア」の違い

エクストラバージン・オリーブオイルとピュア・オリーブオイルの違いは、その製造法にあります。
エクストラバージンが厳しい基準を潜り抜けた優等生のみで構成されているのに対し、ピュア・オリーブオイルは前述した「バージン」と「化学的に精製したオリーブオイル」とのブレンドにあたります。
つまり、この2者には品質的にかなり大きな違いがあるのです。ところが、日本のスーパーでこの2つを見比べてもそれほど驚異的な値段の差があるわけでもないのが現状です。
この理由についても次の項で説明します。
日本と海外の「エクストラバージン」

「エクストラバージン」等級のものはオリーブオイル全体のうちたったの1割しか抽出できません。それはひとえに基準の厳格さによるものです。
ですが、実はこの高い品質を約束する基準値が日本と海外では異なっているのが現状です。
先ほど説明したオリーブオイルの基準は、本場ヨーロッパを含む各国が加入している「国際オリーブ協会(International Olive Council)」が制定しているものなのですが、日本はこれに加入していません。
つまり、日本で発売されるものについては、ある程度の基準は定められていますが、本場の「エクストラバージン」と比べて品質的に劣っていると言わざるを得ません。
日本の「エクストラバージン」があまり高価でないのには、こういった理由があるのです。
本場の「エクストラバージン」を味わうには

残念ながら、日本では本場の基準をクリアした「エクストラバージン・オリーブオイル」を味わうのは難しいです。
本場のIOC基準をクリアしなくとも日本のJAS基準をクリアできれば「エクストラバージン」として販売できるのですから、わざわざ厳しい基準の方で販売する業者はほとんどいないためです。
どうにかIOC規格の輸入品を購入しようにも、輸入コストなどでどうしても割高になり、風味も落ちてしまいます。
実際に本場のスペインなどに行って味わうのがベストなのですが、試しにIOC規格品を味わってみたいという方向けに、日本で買えるIOC規格をクリアした「エクストラバージン・オリーブオイル」をご紹介しておきます。
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まとめ
今回は、オリーブオイルの違いや製法の違いについてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
これを機に少しでもオリーブオイルのことに興味を持っていただければ幸いです。このほかの記事についても興味があればぜひ覗いて行ってください!
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