シャープペンシルの誕生
シャープペンシルは、1915年(大正4年)に早川徳次(現・シャープ株式会社創業者)によって「早川式繰出鉛筆」の名称で特許申請がなされたことが起源とされています。意外かもしれませんが、海外ではなく日本発祥のものなんです!
しかし、当時の日本では「着物に合わない」「金属製は温かみがない」などの理由で全く受け入れられず、発売当初はかなり苦労したようです。
シャープペンシルの転機
欧米で大ヒット!
日本では人気の出なかった「早川式繰出鉛筆」でしたが、第一次世界大戦で物品が不足していた欧米で、「軸をひねって芯を出す」という意味を込めて「スクリューペンシル」等の名称で販売したところ奇跡の大ヒットを遂げることになります。
世界中が戦火の混乱で荒れていた当時の状況下で、国際的な視野を持って市場を確保するという早川(以下敬称略)の手腕はまさに神業といえる偉業でした!
日本でも大人気商品に!
その戦略も相まって、「欧米での人気・評価がとても高い」と国内でも話題となり、日本にもシャープペンシルが普及していくこととなったのです。
1冊95円のDMMコミックレンタル!シャープペンシルの語源
エバー・レディー・シャープ・ペンシル
早川はその翌年の1916年(大正5年)、現代のシャープペンシルにかなり近い、芯を細く改良したものを開発することに成功します。これを「エバー・レディー・シャープ・ペンシル」(Ever Ready Sharp Pencil=常に芯が尖った状態を維持する鉛筆)として発表し、その後「シャープペンシル」と改名されました。
株式会社シャープの由来となる
また、これまでの話から分かるように株式会社シャープの社名の由来もシャープペンシルということです。1970年(昭和45年)1月1日に前身となる早川電機工業株式会社から現在の「シャープ株式会社」へと社名が変更されました。
まとめ
今回はシャープペンシルの語源と、どのような歴史を辿ったかについてざっくりと解説しました!これを機に文房具だけでなく様々なものの語源や歴史について興味を持っていただければ幸いです。
それでは、みなさんも良き文房具ライフを!
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