
聞いたことはあるけど、意味はよく知らない
最近よく耳にするようになった『モラトリアム』や『モラトリアム人間』という言葉について知りたいという方のために、その言葉の意味や使い方について分かりやすく解説していきます!
モラトリアムはもともと”人の状態”を指す言葉

モラトリアムとはもともと心理学の分野で使われることの多かった言葉で、
『成人が社会の責任や義務を負うことを免除されている状態』
を指すものです。
病気やけがなど、何らかの事情でそうせざるを得ないような、いわば同情や哀れみを想起させるような言葉という印象を持っていただければ大丈夫です。
しかし、近年多用されるようになった”モラトリアム人間”などは批判的なイメージを持つマイナスな言葉として浸透しており、一般的にはこちらの意味を理解しておく方が無難です。次項でそれについて詳しく解説していきます。
一般的には”無気力で内向的な若者への批判”の意味を持つ

前項ではモラトリアムが持つ本来の意味について解説していきましたが、ここではその派生形に当たるモラトリアム人間の意味についても説明します。
最近耳にすることが多くなった”モラトリアム人間“という言葉は、一般的に
『社会への無関心、無気力な成人への批判』
の言葉として定着しています。
つまり、社会的な義務や責任からの逃避をする様や行動傾向として批判的な意味を持つようになったというわけです。
モラトリアム・モラトリアム人間という言葉の使い方

前述のように、これらの言葉は人の状態や行動性向を指す言葉なので、『Aさんはモラトリアム人間だ』という言い回しで問題ありません。
モラトリアム人間の代表的な特徴としては
- 責任転嫁が多い傾向
- 社会やニュース、流行に対する無関心
- 同化拒否(集団帰属・群れることへの忌避)
- 内向的で積極的なコミュニケーションを取らない
などが挙げられます。現代の若者に多く見られる特徴なため、若者が槍玉に挙げられることが多いです。

まとめ
今回は、最近よく耳にするようになった『モラトリアム・モラトリアム人間』の意味や使い方について解説していきました。
一般的にはマイナスイメージを含む言葉として扱われるので、使い方には十分注意するよう心がけましょう!
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