毎日の通学・通勤を通して、ただ漠然と定められたレールの上を歩いてはいるものの、将来の夢やなりたい職業が見つからず、途方に暮れているという方も多いのではと思います。
今回はそんな人生の目標がない・見つからないという方に向け、自分が本当にやりたいことは何なのかを見つける方法をご紹介します。
本記事の構成は
- 目標の見つけ方
- 目標の立て方
- 目標へのモチベーションを維持するには
の3部構成で進めていきますので、ぜひ参考にしてみてください!
目標がないなんてことはあり得ない
初めに断っておきますが、目標が一切存在しないという人はそうそういません。
「自分には目標がない」と感じているのは、①目標と呼ぶにはあまりに馬鹿げていると思っている、②自分のやりたいことに気付いていないかのどちらかです。
例えば、①は
- アイドルと結婚する
- 社長になる
- 大豪邸を建てる
- 毎日好きなものを好きなだけ食べる
などのもので、実現可能性が限りなく低かったり子供っぽいと感じたりして、挑戦する前から諦めてしまっていることが当てはまります。
②については後に詳しく述べますが、簡単に言うと自分の欲のかたちを理解していないという事になります。
目標の見つけ方
まずは「目標がない」「目標はあるが自分が本当にやりたいことがそうなのか分からない」という方に向け、自分の目標を見つける方法をご紹介します。
さっそくですが、みなさんは人間を含む生物の原動力の中で最も大きいものは何だと思いますか?
その答えが欲望・欲求です。アリのような小さな生き物でも遺伝子に刻まれた生存と子孫繁栄という欲求を満たすために生きていますし、人間に至っては承認欲求や自己実現欲求などのより高次の欲求を満たすために日々の生活を送っています。
つまり、自分の最も強い欲求は何なのかを知ることが人生を送るうえでの目標を決めるための一番の近道なのです。
自分の欲のかたちを探る
自分が最もやりたいことを見つけるには、自分の持つ欲の中で最も大きいものを絞り込んでいくのが効果的です。
いくつかやり方はありますが、ここでは2通りの方法をご紹介していきます。
自分の価値観から模索する
人の意思決定はその人の価値観に根ざしたものが多く、それらは大きく①対人関係②成功③追求の3つに分けることができます。
①は他者に好かれたい・認められたいといった感情。②はなんらかの事柄を成し遂げたい・賞賛されたいといった感情で、③はすでにあるものをより良くしたい・高めていきたいという感情です。
これら3つの価値観のうち自分が最も重要視しているものを選び、具体的に何をどうしたいのかということを模索していくのが1つ目の方法になります。
自分のやりたいことの方向性
2つ目は最終的な目標を、自分の欲の方向性から絞り込んでいくというものです。
例えば自分の一番強い欲求が異性にモテたいということであれば、①どんな人から②どれくらいの規模でといったことを具体化していくことから始めれば良いですし、人の上に立ちたいということであれば①どんな形で②誰から③どの程度を具体化していくという考え方です。
それすら思い浮かばないということであれば、3大欲求やキリスト教の7つの大罪の中で最も強い欲求は何だろうといった曖昧なところから始めてみるのも面白いと思います。
自分が本当にやりたいこと
いざ目標が見つかっても、それが本当に自分のやりたいことなのか分からなくなってしまったり、成長していく中で目標が変わっていくことも多々あります。
それを確認する方法として、自分の目標を一段階抽象化してみるというものがあります。
例えば医者になりたいという目標であれば、「人の助けになりたい」や「お金持ちになりたい」というふうに抽象化してみて、自分が本当にやりたいことと、それを成し遂げる手段を再度考えてみるという方法です。
そうすることで、自分は本当は医者になりたかったわけではなく、「人を笑顔にできる職に就きたかった」だけなのだと分かり、よりそれに近い俳優や芸人を志した方が効率が良いということに気付く。というのがこの方法の良いところです。
目標の立て方
次に、先ほど考えた自分のやりたいことを現実のものにしていくための目標の立て方について解説していきます。重要なのは次の2点です。
1つは目標達成への道筋を思い描き、短期目標として分割していくことです。
大きな目標は、それだけ現在の自分と理想との乖離でやる気を削がれる原因になってしまうので、自分が考えたロードマップを一歩ずつ前進していくイメージで進めていくことが重要となるためです。
2つ目は目標達成の手段に拘らないことです。
先ほども少し触れましたが、目標はあくまで自分の欲求を満たすことであり、実現可能性が極端に低いものに拘る必要はありません。
そのため「世界一の大富豪になる」や「好きなアイドルと結婚する」といった目標を立てるのではなく、「ある分野で世界一になる」や「心の底から好きになれる人を探す」というように視野を広く持って目標を立てていくことが大切です。
目標へのモチベーションを維持するには
最後に、せっかく立てた目標へのモチベーションが下がらないようにする方法についてご紹介します。
ここでは具体的な手段について簡単に紹介していきます。
達成度の目盛りを細分化する
自分が立てた目標について、「できた」「できなかった」の2通りの評価だけでは失敗の印象が色濃く出てしまい、途中で挫折してしまう原因になってしまいます。
そこで目標の達成度を「考えた」「取り組んだ」「半分まで進めた」「達成した」のように分け、部分点を与えていき、過去の自分よりも確実に成長していると実感することで目標へのモチベーションを維持できるというわけです。
自分に期待してくれている人の顔を思い浮かべる
目標に対してモチベーションや焦燥感が失われていると感じている時は、自分に期待してくれている人(家族や友人、恋人など)の顔を思い浮かべるのが効果的です。
こうして意図的に責任感や承認欲求を刺激することで驚くほど原動力を生み出していくことができます。
まとめ
今回は「自分には目標がない・分からない」という方に向け、人生の目標の見つけ方とそれを実行に移す方法についてご紹介していきましたがいかがだったでしょうか。
自分が本当にやりたいことを見つけ、今後の人生をより充実したものにしてきましょう!
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