みなさんは”支配欲”という言葉を聞いて何を思い浮かべますか?
「人より上に立ちたい」「あの子を支配したい」という思いは、さまざまな動物が持つ原始的な感情の1つです。
今回はそんな「相手を支配したい」という欲求の心理について学んでいきましょう。
支配欲とは?
”支配欲”とは文字通り「他者を支配したい」という意味のほかに、転じて「相手より上に立ちたい」「予想外の言動をしてほしくない」という欲求のことを指します。
この欲求が強く現れる人の特徴としては、”野心家”、”利己的”、”卑屈”、”完璧主義”などがあります。
その心理や特徴について詳しく解説していきます。
支配欲が強い人の心理①:自分の思い通りに事を進めたい
支配欲が強い人の心理としては主に2パターンに大別できます。
1つは自分の能力に自信があり、自分に任せる・舵を取らせてもらえればすべてうまくいくと考えているというものです。
これは、”野心家”や”完璧主義”の方によく見られる傾向で、あからさまに目立ったり上に立とうとはせず、不和を生まないように裏で手を回したり、全体の流れや役割分担をさりげなく誘導する頭が切れる人が多いです。
仕事などの作業ではとても頼りになる反面、論理的で自分の意見や考え方に強い自信を持っているため、恋愛や相談相手としてはつい正論をぶつけてしまったり、言い負かそうという思考が強く出て失敗してしまうことが多いです。
支配欲が強い人の心理②:自分に自信がない
2つ目は、意外かもしれませんが自分に自信が持てないというものです。
このタイプの特徴としては、”誰かに支配される”、”周りの人間が自分から離れていく”ことを恐れているなどがあります。
自分に誇れるものが無く、他人から支配されないように別の誰かを支配する、恋人や友人が離れていかないように行動を制限することで心の安寧を保っているのです。
成功体験の少なさや交際経験の乏しさに起因し、恋人の束縛や学校でのイジメなどの行動として表れる場合が多いです。
支配欲が強い人の特徴
支配欲の強さはその人の言動に表れます。
具体的にはどのような特徴があるのでしょうか?それは以下のようなものです。
束縛が激しい
恋愛のパートナーや子供に過度な制約を強いている人は、支配欲が強い傾向にあります。
この支配感情の基となるのは”愛”や”不安”などですが、次第に苛立ちや焦りの感情に転化してしまい、自分の思い通りにならないと気が済まないようになってしまいます。
教育熱心な方やパートナーへの愛が強い方は気付かぬうちにこういった状況に陥ってしまいがちなので注意しましょう。
いじめの加害者
不良やいじめの加害者となっている人も、支配欲が強い傾向にあります。
これは、前述したように成功体験の乏しさや現実でうまくいかないことが多い人によくあてはまります。
家庭環境が荒れている、自分を認めてくれる人が少ないために他人を脅したり、支配しようとすることで優越感を得て平静を保っているのです。
利己的
支配欲の強い人の特徴として、相手や全体よりも自分個人の損得を優先する”利己的”な人というものもあります。
相手よりも上に立とうとする支配という行為にとって、相手や全体の利益はむしろ逆効果となるためです。
このタイプの人は、人から非難されないように気を配りつつ、むしろ相手を貶めたり裏切ったりして自分の優位性を保持する方もいます。
頭が良いため周りからの評価も高い場合が多く、見分けるのが難しいタイプなので、慎重に見極めましょう。
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まとめ
今回は支配欲が強い人の心理とその特徴について紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
新しい人間関係や自分を見つめなおす機会になれば幸いです。それでは!
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