
特に理由は無いけど見ているとイライラする

悪い人じゃないんだけど、なんだか好きになれない
みなさんの中には、上記のように確たる理由は無いけどなぜか生理的に受け付けない人がいるという経験があるという方は多いのではないでしょうか。
今回はそんな生理的に受け付けない人の仕組みと、そうした人を受け入れられるようにする方法について解説していきます!

生理的に受け付けない人ってどんな人?

「悪い人じゃない」と頭では分かっているのに、なぜか好きになれないという意味でよく使われる生理的に受け付けない人ですが、具体的にはどういった人がそれに当てはまるのでしょうか?
これにはさまざまな説がありますが、今回はスイスの心理学者であるユングが提唱したペルソナとシャドウについてご紹介していきます。
ペルソナとシャドウ
心理学においてペルソナとは、相手によって変化する自分自身のキャラクターのことを指す、ラテン語で「仮面」を意味する言葉のことです。
私たちはこのペルソナをうまく使い分けて生活しており、「家族・先生・友人・上司・恋人」それぞれの前にいる時のあなたがまるで仮面を付け替えて別の人間を演じているかのように見えることに由来します。
そして、ペルソナを望ましい自分の姿とするならシャドウは心の奥底に差す影のようなもので、成長の過程で抑圧してきた自分自身のことです。
例えば「敬語を使いなさい」と幼少期から躾けられてきた人にとってはため口で話す自分がシャドウとなり、「勉強しなさい」と勉強を強いられてきた人にとってはゲームをする・素行不良な自分がシャドウとなることになります。
勘の良い方はお気づきかもしれませんが、生理的に受け付けない人=シャドウというのが今回紹介する理論になります。
生理的に受け付けなくなってしまう理由は?

先ほど生理的に受け付けない人は自分自身のシャドウであると説明しましたが、なぜそうなるのかについて簡単に説明します。
そもそもシャドウとは、親や教師などによって抑圧されなかった場合の本来の自分を指すものです。
そのため、シャドウに対して憧れや嫉妬に似た感情を持ったり、自由を奪われたことに対する不満を想起することが多いのです。
しかし、頭の中では自分の作り上げたペルソナが理想的な姿であると分かっているため、自分のシャドウを追い求めることはせず、漠然とした不満感や嫌悪感として表れることとなり、同じような特徴を持つ人にも同様の感情を向けるようになってしまうのです。
補足
生理的に受け付けない人の特徴として、他にも「清潔感がない・言動が理解できない」といったことも挙げられます。
こうした特徴は人の本能に基づくもので、例えば清潔感のない人は病原体などのリスク、言動が理解できない人は何をするか分からないという未知の恐怖が不安や嫌悪の感情として表れることが多いためです。
生理的に受け付けない人を受け入れられるようにする方法

まずはその相手を自分のシャドウと重ねているのかもしれないと意識してみることが重要です。
そうしてシャドウと向け合うことで「わがまま・小言を言う・怠惰」のような態度や感情が過去の自分にもあったと再確認し、その人に対して親近感を得ることで受け入れられるようになります。
また、こうすることで自己否定的な感情を減らすことができ、心に余裕をもって過ごすことができるようになるというメリットもあります。
「相手のためにわざわざこんなことをする」というのが癪に感じるのであれば、自分の成長のためにという目的で考えることでよりポジティブにこうした問題に取り組めるようになるためおすすめです。
まとめ
今回は生理的に受け付けない人の特徴とその対処法についてご紹介していきましたが、いかがだったでしょうか。きちんと向き合い認識を改めていくことは自分自身の成長にもつながるため、焦らず自分のペースで問題に取り組みましょう!
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