皆さんは集中力をどのように考えていますか?
「忍耐力・ひたむきさ・生まれ持った才能」などと抽象的で近寄り難いものだと思っているのではないでしょうか。
集中力とは何なのか、持続させるにはどうしたら良いのかをきちんと理解し、仕事や生活をより充実したものにしていきましょう!
そもそも集中力ってなに?
集中力とは読んで字のごとく、物事に意識を集中する力のことです。
では、皆さんが日々の生活で集中力という言葉を思い浮かべるのはどんな時でしょうか?
それは、実際に物事に集中しているときではなく、集中が途切れた瞬間ではないでしょうか。
そしてこの「集中が途切れる瞬間」には、ある共通点があります。
今回はそんな集中力が失われるメカニズムとその対策に焦点を絞って解説していきますので、ぜひ参考にしていってください!
集中力はなぜ途切れるのか
人間の集中力は時間が経過するごとに下がっていくものですが、それが途切れる瞬間には必ずあるきっかけがあります。
それは想定外の出来事。つまりアクシデントです。
例えば
- 宿題をやっている最中、分からない問題が出てきた←アクシデント
- 携帯や教科書で調べる
- 他に気になることを思い出し、そっちに意識が向く
- 上司に言われた作業中、資料の段ズレに気付く←アクシデント
- 直していく過程で他にもミスがあることに気付き、やる気がなくなる
というようなことに身に覚えがある方も多いのではないでしょうか。
そして、集中力が時間とともに低下していくのは、自動的に集中が切れるようになるわけではなく、こうしたアクシデントの大きさに関する許容度合いが徐々に下がっていくということなのです。(初めは何をされても集中が切れなかったが、3時間後からはイスが軋む音すら気になるようになるといったこと)
集中力を持続させる方法
集中力が途切れるメカニズムについて分かったところで、実際に「集中力を持続させる」にはどうすれば良いのかについてご紹介していきます。
どれも数秒から数分で準備できる簡単なものなので、ぜひ活用してみてください!
道具の定位置を決める
実は、集中が途切れるアクシデントで最も多いのが「欲しいものが見つからない」というものです。
ペンや電卓、ファイル、アプリの保存場所などが分からず、探している間に他のことに意識が向いてしまうという経験のある方も多いのではと思います。
そのため、少なくとも使用頻度の高いものについては「①目に入りやすい②手が届く」場所を定位置にしておくだけで集中が途切れる機会をかなり減らすことができます。
逆に集中を阻害する可能性が高いゲームや漫画、趣味に使うものなどは目に入らない場所に置いておくとより効果的です!
気になっている事とその対策をすべて書き出す
この方法は「①想定外のアクシデントを想定内にしておく②メタ認知をする」という2点から非常に効果的な方法です。
メタ認知とは、自分がその物事を認知していると客観的に示すこと(ここでは実際に書き出すという行為)で、自分が今すべきことを再確認したり、問題を俯瞰して考えることで新たな解決策を考えることなどに役立ちます。
これを行うことで、差し掛かった問題を事前に思い描いた効率的なプランどおりに処理できるようになるため、気が散る可能性を簡単に下げることができます。
1分間目を閉じる
あまり知られていませんが、人間の脳が知覚から得る情報のうち実に83%が光や色などの視覚情報であり、脳の大部分がその処理に日々力を割いています。
そのため、視覚からの情報を一時的に遮断することで脳の疲労を和らげ、物事に対してより冷静で効果的な判断のもと作業を続けられるようになると言われています。
疲労を感じている時や緊張している時にも有効なので、ぜひ試してみてください!
姿勢を正す・体を動かす
姿勢を正すのが良いと聞いたことはあっても、その具体的な効果までは知らないという方も多いのではと思いますが、実は「正しい姿勢」には様々なメリットがあります。
- 背筋を伸ばす
- お腹を凹ませる
- 肩を落とす
- 目線を少し上に
こうすることで、体の大部分を司る脊髄の神経回路伝達が円滑になることに加え、機関の通りが良くなり、呼吸が深く、脳への酸素供給量を増やすなどの効果が期待できます。
加えて定期的に体を動かし(肩を回す、伸びをするなどで十分です)、血液の循環を促すことで、脳の処理速度をあげ、物理的に「物事への集中度合い」を高めることができます。
まとめ
今回は「集中力を持続させる方法」についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
今回紹介したような簡単な仕草や習慣を日々の生活に取り入れていくだけで、驚くほど集中力が持続するようになるので、気になった方はぜひ試してみてください!
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